この記事は、
- これから家づくりを始める方、勉強中の方
- 間取りをどう決めたらいいのかわからない…という方
- 大きな買い物なので失敗したくないと思っている方
- 大手のサイトは広告料とかありそうで情報信用できない…という方
こんな方の悩みに役立てばうれしいです。
こんにちは!今回は吹き抜けということで、以下の内容についてお話しします。
- 吹き抜けとは
- 吹き抜けのメリット・デメリット
- 我が家の実際
- どちらを選ぶべきか
吹き抜けって実際どうなのか?
よく聞くように寒かったり暑かったりしてデメリットが大きいのか?
そんな疑問にお答えしていきます。
以下のリンクからそれぞれの項目へ移動できます。
吹き抜けとは
「吹き抜け」とは、2層以上の構造で下階の天井と上階の床を設けていない空間のことです。
例えば、1階部分の天井・2階部分の床を設けずに、上下の階がつながっている空間のことを指します。
吹き抜けのメリット
では、吹き抜けのメリットについて見ていきましょう。
開放感が出る
吹き抜けといえばこれ!おそらく吹き抜けを考えている人の大半はこの「開放感」よるおしゃれな空間に憧れがあるのではないでしょうか?
吹き抜けにすることで下と上の階の仕切りを無くし、天井が高くなり、空間の広がりを作ることができます。
また、2階部分に窓を設置することで、家の中から空を眺めることができ、リラックスした空間にすることができます。
昼間の採光に優れる
2階部分に窓を設置することで、太陽光を取り込みやすくなり、部屋全体が明るくなるのが吹き抜けのメリットです。
太陽光には、幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌を増やして精神を安定させる働きがあります。現代人にはセロトニンが不足している人が多いとされ、太陽光を浴びることの大切さが注目されています。
また太陽光には、体内時計のリズムを整え、睡眠の質を良くする働きもあるのです。
吹き抜けによる健康面でのメリットは思ったよりも大きいかもしれません。
風通しが良くなる
吹き抜けにすることで「縦方向の気流」をつくことができ、空気の循環が立体的になります。
温かい空気は上に、冷たい空気は下に流れるため、吹き抜けを使うことで効率的に室温を調節できます。
例えば、夏は暑い空気が上へと向かうので、二階部分の窓から暑い空気を外に出すことで涼しくする事ができます。
また、天井にシーリングファンを設置することで、空気の流れを更に活性化できます。
家族間の繋がりが強まる
【家族関係と住宅の間取りの研究】という論文によると
https://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/tech/reports/08/jice_rpt08_07.pdf
子育て世帯住宅の最も重要な点は、自然に家族が顔を合 わせる機会が増えるような動線計画とすることであり、 家族が孤立化する動線計画は避けるべきである。
また、可能な限り子供の動きが把握できるようにする必要がある。
とあります。
床という仕切りを設けず、下と上の階を繋げた吹き抜けにおいては、家全体に一体感が生まれるだけでなく、住む人同士の距離感を近づける効果もあります。
吹き抜けであれば、2階にいながらリビングにいるご家族とお話しできるので、家族間のコミュニケーションが取りやすい環境といえます。
このように、吹き抜けによって家族間の繋がりが強まることには大きなメリットがあるでしょう。
吹き抜けのデメリット
ここからは、吹き抜けのデメリットについて紹介します。
冬が寒い
デメリットで一番メジャーなのがこちらです。
先述のように、暖かい空気は上へと向かうため、暖房効率が悪くなってしまいます。
また、吹き抜けによって広い空間になっているため、部屋を暖めるのにも時間がかかり、電気代も高くなるので大きなデメリットと言えるでしょう。
加湿が行き届かない
同じ理由で、乾燥する時期に加湿が行き届かないのもデメリットの1つです。
吹き抜けのあるフロアを加湿するためには大容量の加湿器か複数台の加湿器が必要になり、コストがかかります。
新型コロナウイルスの流行で、家の中の湿度にも注目されるようになった今、デメリットとしても注目したいと思います。
ニオイや音が広がる
料理をしているとキッチンで換気扇をつけていても2階へニオイが広がってしまいます。
また、吹き抜けを通して音が筒抜けになります。
テレビの音や家事の音など、生活する上で音が出ない場面は滅多にありません。
家族が寝ていると、別の階にいても起こさないように気を使わなくてはいけません。
しかし、家族を感じられるという点ではメリットも大きいため、一長一短と言えるでしょう。
掃除が大変
窓や照明が高い位置にあるので、ハシゴなどで足場を作らないと掃除ができません。
そのため、長い間掃除せずに放置してしまいがちです。
しかし、最近は吹き抜け用に柄の長い掃除道具も販売されているので大きなデメリットにはなりませんが、手間がかかるのは間違いありません。
我が家の実際
ここからは、入居から3年ほど経過した我が家での経験をもとにお話ししていきます。
メリット・デメリットについて
メリット・デメリットについてですが、個人的にはメリットが大きく上回っていると感じます。
我が家の気になるデメリットですが、確かに冬は寒く、とても乾燥しています。
また、夜に子供が寝た後は物音に気をつけなければいけません。
しかし、エアコンと床暖房を併用することで冬も快適に過ごせていますし、冬場のリビングに洗濯物を干すとすぐに乾くというメリットもあります。
また、夜はリビングにいても子供の夜泣きにすぐ気づくことができます。
吹き抜けならではの思い出に残る家になった
我が家では、愛猫のために吹き抜けにキャットウォークを設置していいます。
猫がキャットウォークを歩き回る様子や、キャットウォークから私たち家族の様子を観察しているのを見ると微笑ましく思えます。
また、息子が吹き抜けの窓から月や飛行機などを見つけて指差して教えてくれたり、吹き抜けならではの思い出もたくさん生まれました。
なので、我が家にとって大きなデメリットはなく、吹き抜けにして良かったと心から思えています。
どちらを選ぶべきか
吹き抜けを採用するかどうか迷っている方へ。
あなたが建てたその家で「誰と」「どんな」生活を送りたいのかを想像してみてください。
家は生活の基盤ですが、同時に家族の思い出づくりの場所でもあります。
メリット・デメリットを踏まえた上で、「自分たちの家に必要か?」「どんな暮らしをしたいか?」を、ご家族としっかり話し合うことが大切です。
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